パパよ!いまこそ子育ての思いを語ろう~イクメンスピーチ甲子園2015が募集中~
積極的に子育てに関わる父親が増えるかどうかは日本の行く末を左右する。(写真:アフロ)
「イクメン」という言葉が流行語になったから早5年。言葉としては定着した感はあるものの、働き方の見直しはなかなか進んでいないというのが実情ではないだろうか。
まだまだ数としては少ないが、子育てに積極的に取り組んでいる父親たち。しかし、そうした父親は一面的には、「恵まれた父親」という見方がされがちだ。もちろん、そうした面もあるかもしれないが、職場の中で上司や同僚の理解を得ながらようやく育児休業を取得した父親、子どもと接する時間を作れずに悩み転職した父親、共働きの中で妻と対話を繰り返しながら自分たちの家族のカタチを見出した父親、、、などなど、父親がさまざまな工夫をしながら乗り越えていっているその姿をもっと社会が認知をしていくことが必要だろう。
厚生労働省が2010年に立ち上げた「イクメンプロジェクト」では、昨年度から、そうした父親たちの声を披露する場として、「イクメンスピーチ甲子園」を開始し、現在、「2015」のスピーチを募集中だ(8月23日(日)まで)。筆者も「イクメンプロジェクト推進委員会」のメンバーの一人。
応募するための条件としては、
- 育児と仕事の両立のための工夫
- 育児の楽しさや大変さなど
ーーの2点を盛り込んだ上で、伝えたいメッセージを800字以内に凝縮させるというもの。
上記に加えて今年度からは新たに「育児に対する熱意を語る30秒動画メッセージ」を投稿することも可能になった(任意)。

審査項目としては、
- 両立性・・・育児と仕事の両立を図るための工夫があること
- 共感性・・・大変さ、喜び等、広く共感できること
- 継続性・・・一過性ではなく、継続実施可能な工夫であること
ーーの3点を基本にした上で、その他、独創性や困難度、スピーチ能力等を加味して審査する。
是非、多くの父親に声を上げてもらいたい。その声がいま育児と仕事の両立がうまくいっていない父親にとって少なからず励みとなることだろう。女性の活躍推進が叫ばれているが、要は父親が変わらなければ社会は変わることはない。しかし、どの父親も大胆な一歩を踏み出すことは難しい。だから小さな一歩でもいい。その一歩が重なれば、社会にとって大きなうねりとなって還元されるはずだ。
応募の詳細はこちらから。
http://ikumen-project.jp/episode_contest/index2.php
昨年度の模様は、こちらから。
おちまさと氏(イクメンプロジェクト推進委員) 激励メッセージ
駒崎弘樹氏(イクメンプロジェクト推進委員会座長)によるお手本30秒動画メッセージ